女性泌尿器科
女性泌尿器科
泌尿器科は、腎臓から尿管、膀胱、尿道までの尿の生成・排尿に関係する臓器や、副腎などの内分泌系の臓器、尿路とその周辺臓器を対象とする診療科です。扱う病気は、尿道炎・膀胱炎・尿路結石・腎盂腎炎・頻尿・尿失禁・性感染症・過活動膀胱•神経因性膀胱などの良性疾患から、膀胱がん、腎細胞がん、腎盂尿管がん、などの悪性腫瘍まで広範囲に及びます。 泌尿器科というと受診をためらう方が多く、症状のある方で、受診に至るまでには男性では4人に1人、女性では10人に1人と言われています。泌尿器の症状は加齢とともに誰もが経験するもので、恥ずかしいことではありません。当院ではプライバシーに配慮し、患者様との対話を大切にしたクリニックをめざしております。頻尿、排尿困難、尿失禁、血尿などの症状はもとより、腎臓•膀胱などの臓器についての病気や性病など泌尿器で心配なことがあれば、一人で悩まずに、どんな些細なことでもお気軽にご相談ください。
日常的に起こりやすい症状でも、詳細な検査を行うことで重大な病気の早期発見につながることもよくあります。泌尿器に心配なことがあれば、一人で悩まず何でもお気軽にご相談ください。
膀胱の収縮活動がコントロールを失い、膀胱に尿が十分にたまっていない少ない段階から、膀胱が勝手に収縮してしまう病気です。頻尿はもちろんですが、尿意が頻発し(尿意切迫感)、我慢することができず、漏らしてしまう切迫性尿失禁などが発生します。日本では1000万人以上の男女が罹患するといわれている頻度の高い病気です。脳や脊髄の病気、前立腺肥大症、膀胱炎、加齢、精神的なストレスなど原因は様々ですが、原因がはっきりしないケースも少なくありません。
診療では、他の病気の可能性も含めて、問診や検査(腹部エコー検査、血液検査、尿検査、尿流測定、パッドテスト、ストレステストなど)を行います。生活習慣の見直しで頻尿が改善することも多い病気ですので、薬だけに頼らず生活習慣の見直しや指導も積極的に行っていきます。
尿失禁は、40歳以上で4割の方が経験しているといわれており、トラブルを抱えて悩んでいる女性も少なくありません。尿失禁は自分の意思とは関係なく尿が漏れてしまう症状で、「切迫性尿失禁」「腹圧性尿失禁」「溢流性尿失禁」「機能性尿失禁」に分類されています。
切迫性尿失禁は、急に襲われる切迫感のある尿意があり、我慢できずに漏れてしまうという症状です。排尿コントロールがうまくいかず、トイレに駆け込む事態が生じ、外出や乗り物の移動中に困ることがあります。腹圧性尿失禁は女性の尿失禁の中で最も多く、咳やくしゃみ、笑ったときや重い荷物を持ったときなど、お腹に圧力がかかったときに尿が漏れてしまう症状です。骨盤底の筋肉の緩みが原因で、妊娠や出産、加齢などを契機に発症します。このほか、尿を排出したいのに出せず、少しずつ漏れてしまう溢流性尿失禁や、認知症や運動機能の低下が原因で起こる機能性尿失禁があります。
尿失禁は、状態や症状に応じて治療と対策方法があります。我慢したり諦めたりせず、早めにご相談ください。
女性に多く、頻尿、血尿、排尿時の痛みが特徴的な病気です。多くは排尿の最後のほうや排尿後にしみるような不快な痛みを感じます。悪化してくると残尿感がひどく、何度もトイレに行くようになり、はっきりとした痛みを伴うこともあります。さらに悪化すると、排尿時の焼け付くような痛み、血尿が現れることもあります。膀胱炎は何らかの原因で尿道から細菌が膀胱へ侵入することによって起こります。一番の原因となるのは大腸菌ですが、通常は抗生剤治療で数日以内に完治することがほとんどです。膀胱炎は放っておくと腎盂腎炎(じんうじんえん)を併発してしまうこともありますので、膀胱炎の疑いのある症状が出た場合、早めの受診をお勧めします。